Screening for inhibitors of bone formation using C3H10T1/2 cells, and MC3T3E1 cells.

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近年、高齢者社会を迎え、骨粗鬆症のような老人性疾患が問題となっている。骨粗鬆症とは、骨組織の代謝異常により起こる疾患で、生命を脅かすことはないが、骨折を起こしやすくなるなど、不自由な生活を余儀なくされる。このため、骨形成を促進する物質は骨粗鬆症の予防と治療の面からも開発が期待される。骨の形成を担うのは骨芽細胞である。骨芽細胞は、骨を形成する際に、まず、有機成分からなる骨の土台(類骨)を形成し、次にリン酸カルシウム(ヒドロキシアパタイト)を沈着させる。このリン酸カルシウムの沈着には、骨芽細胞膜上に存在する骨型のアルカリ性ホスファターゼ(ALP)が重要な役割を果たす。これはALPが正常な骨組織の形成に必須であることを示している。ALP活性を上昇させる物質として骨形成因子(BMP)やレチノイン酸が知られているが、このうちレチノイン酸をポジティブコントロールにおいて、骨形成誘導物質のスクリーニングをする。

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